きっかけをくれた 風光る

風光る (18) (flowersフラワーコミックス)

風光る (18) (flowersフラワーコミックス)

少女マンガが好きです。
この少女マンガは新撰組を題材にしたものです。まだ 少女コミックで連載時 第一回をたまたま読んで 気になり、少女マンガにしてはすこし違和感を感じた漫画でした。

第一回を読んでからまったく 接点がなくなり・・ふと 思い返し、やっぱり気になっていたのでコミックを購入、そこからすっかり ファンになっていきます。


あの違和感はなんだったんだろう。作者の絵はしっかり細部まで明確に書く絵です。コミックスのあとがきを見ると 資料の数が凄かったようで。ところどころ間違いもあったそうですが ほんとにほんとにそれは細部。
新撰組の史実と 作者の創作部分とが入り混じった話ですが。まぎれもなく少女マンガです。 でも 綺麗に見せるだけではない少女マンガでした。
本誌で見ていたとき 他の少女まんがとの違和感を感じました。なので この漫画単独で読んだときすんなり その世界を感じることができました。

その後この作品は 少女よりも少し年齢層が上の読者を対象とした雑誌に連載を変えています。 作者はあくまで少女マンガの枠でこの作品を発表したかった。とどこかでコメントを目にしました。あぁ その熱があった作品なんだ。 あの違和感にはその熱意があったのかもしれません。

新撰組に興味をもった導入部がこの漫画です。少女マンガです。そして その奥にしっかり新撰組が描かれています。


この漫画がきっかけで、燃えよ剣という本を読んで、大河ドラマも興味深くみれてキャラメルボックスとTEAM−NACSという素敵な演劇集団に出会えました。
一つの漫画が 一人の人間に 伸びる枝をつけるんだな〜としみじみ思うわけです。